
山田ももこ
保有資格
- NASM-PES(Performance Enhancement Specialization パフォーマンス エンハンスメント スペシャリゼーション)
- 健康運動実践指導者
- メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種ラインケア
- バスケットボール協会公式 JBAコーチライセンスC級
- 中学校教諭一種免許状(国語)
- 高等学校教諭一種免許状(国語)
趣味
- バスケ(大学時代も部活、社会人バスケも継続中です)
- グルメ開拓、お酒も飲みます!
- お笑い大好き(真空ジェシカ、海原やすとも、千鳥)
仕事や家庭、人間関係の中で、いつも誰かの期待に応えようとしている。
「ちゃんとしなければ」
「もう少し頑張らなければ」
そうやって自分の気持ちを後回しにしているうちに、何がつらいのか、何を望んでいるのかさえ、わからなくなってしまうことがあります。
dianestで山田桃子トレーナーが大切にしているのは、そんな方に一方的な正しい答えを渡すことではありません。
身体を動かし、言葉を交わしながら、自分の状態に気づいていくこと。
そして、誰かのためではなく、自分のために選び直せる状態を一緒につくることです。
山田トレーナー自身も、ずっと「ちゃんとしなければ」と頑張り続けてきた一人でした。
まっすぐではなかった人生の中で、何を感じ、何を見つけてきたのか。
そして、その経験が今、お客さまとの対話にどう生きているのかを聞きました。
「しっかりした子」でいるのが、当たり前でした

――子どもの頃は、どのような性格でしたか?
周囲からは、いわゆる優等生だと言われていました。勉強も運動も、比較的きちんとやるタイプだったと思います。
ただ、自分では「運動が大好きだ」と明確に思っていたわけではありません。身体を動かすのは楽しかったですし、動いていないと落ち着かないような子でした。
小学校から高校までバスケットボールを続けていて、ずっとキャプテンを務めていました。
――子どもの頃から、責任のある立場だったのですね。
そうですね。
学年の中でもお母さん役だったり、代表を任されたりすることが多くて、周りをまとめる役割が自然と自分に回ってきました。
自分がふざけるわけにはいかない。みんなを連れていかなければならない。しっかりしていなければならない。
当時は、それを特別につらいとは思っていませんでした。そうするのが当たり前だったからです。
できないことが悔しくて、何度も泣きました
――バスケットボールで、悔しかった経験はありますか?
たくさんあります。
特に覚えているのは、小学校6年生の頃です。自分でボールを運び、相手のディフェンスを突破しなければならなかったのですが、足の速い選手に止められて、なかなかうまくできませんでした。
コーチに怒られて、何度やってもできなくて、何度も泣きました。
でも、できないことが悲しくて泣いていたのではなく、悔しくて泣いていたんです。
その後は、とにかく繰り返し練習しました。
――今の山田さんが、当時の自分に声をかけるとしたら?
当時は、自分一人で何とかしなければいけないと思っていました。でも、足が遅いなら、人に頼る方法や、チームで補う方法もあったはずです。
自分のやり方だけに固執せず、誰かに助けを求めてもよかった。
悩んだときは母に話していました。今思えば、答えをもらうことよりも、まず聞いてもらえることに支えられていたのだと思います。
頑張りすぎていることに、自分では気づけなかった

――大人になってからも、「ちゃんとしなければ」という感覚は続きましたか?
ずっと続いていました。最近になって、ようやく少しずつ抜けてきた感覚があります。
責任感が強いことや、努力を当たり前に続けられることは、自分の良い部分でもあります。
一方で、人のことを優先し、自分の気持ちを後回しにすることにもつながっていました。
そして、自分が頑張りすぎていることには、自分ではなかなか気づけませんでした。
――身体には、どのような変化が表れていましたか?
共通していたのは、身体がだるくて動けないことと、表情がなくなることです。
自分では「顔が麻痺してしまったのかな」と思うほど、笑えなくなりました。ほかにも、身体に力が入らない、痛みが出る、お腹が痛くなるといった変化がありました。
ただ、身体に明確な症状が出たときには、すでにかなり限界に近づいているんです。
今ならわかりますが、その前にも小さなサインはたくさんあったはずです。
当時の私は、そのサインを見る余裕がありませんでした。
パーソナルトレーニングが、自分を立ち止まらせてくれた
――最初にパーソナルトレーニングを受けたのは、どのような時期でしたか?
新卒で入社した会社で働いていた頃です。一度、頑張りすぎて仕事を休むことになりました。
そのときに、はじめてパーソナルトレーニングを始めました。
特別なことをしたわけではありませんが、ただ、約束した時間にジムへ行き、決められた時間に筋力トレーニングをする。
それだけでした。
でも、自分のために予定を空けて、身体を動かす時間を持つことが、私にとってはとても大きなことでした。
それが、パーソナルトレーニングとの最初の出会いです。
その後も、心身の調子を崩した時には、
色々な人と話したり、対話を繰り返しながら、自分をコントロールすることに向き合い始めました。
その時に話を続けてくれたのが弊社の代表でしたし、また別のときには、親友が「ちょっと頑張りすぎじゃない?」「少し休んだほうがいいんじゃない?」と声をかけてくれました。
自分だけでは気づけないときに、誰かが言葉をかけてくれる。
その存在に何度も助けられました。
「仕事って、楽しいものなんだ」と初めて知った
――トレーナーになる前は、どのような仕事をしていたのですか?
損害保険会社のサービスセンターで、交通事故の保険金を支払う仕事をしていました。
お客さまと相手方、どちらの事情にも十分に寄り添いきれない、常に板挟みになるような仕事でした。
私は人の気持ちに寄り添うことが自然とできるタイプです。だからこそ、「人のために、どれだけ悩んでも許される仕事がしたい」と思うようになりました。
当時お世話になったパーソナルトレーナーに「仕事は楽しいですか?」と聞いたとき、迷わず「楽しいよ」と返ってきました。
それが、人生の方向を変えるきっかけになりました。
遠回りしたからこそ、今わかることがある
――保険会社からトレーナーへ転身することに、迷いはありませんでしたか?
もっと早く自分の気持ちに気づいていたら、と思うこともあります。
でも今は、自分に必要な時間だったと思っています。
保険会社で身につけた電話対応やビジネスマナーは、今の仕事にも生きています。無駄だったと思う経験は一つもありません。
今は、そうした実感が増えています。
――苦しいときに、人に話して救われた経験もありますか?
あります。
自分に任された仕事を、力不足でうまく進められなかった時期がありました。
自分のスキルも足りない。一方で、上司からの指示や教え方も十分ではない。お互いの間に大きなギャップがある状態は、とても苦しかったです。
でも、別の人に話してみたとき、「その上司は、あなたのことをよく見てくれているんだね」と言われたり、「夫婦喧嘩みたいだね」と言われたりしました。
その言葉を聞いて、ぶつかることや、すぐにわかり合えないこと自体にも意味があるのかもしれないと思えたんです。
自分だけが悪いわけではない。
相手だけが悪いわけでもない。
そして、自分がこれからどうしたいのかは、言葉にしてみて初めて見えてくる。
お客さまの「できない」が、「できるかな?」に変わっていく
――ご自身の経験は、お客さまとの向き合い方にどう生きていますか?
お客さまが来店されたとき、挨拶をした時点で、いつもと様子が違うと感じることがあります。
実際に聞いてみると、仕事や人間関係で悩んでいる方は多いです。頑張りたいのに、頑張れない——そうした言葉に、過去の自分と重なることがあります。
何度もお会いし、少しずつ話を重ねていく中で、「実は私もそうだったんです」とお互いの経験がつながることがあります。
――継続して通う中で、お客さまにはどのような変化がありますか?
言葉が少しずつ変わっていきます。
最初は「できない」「無理だと思う」と話していた方が、少しずつ「やってみる」「できるかな」と言うようになります。
急に何でも前向きになるわけではありません。それでは、かえって不自然だと思います。
以前は避けていたトレーニングに、何も言わず挑戦するようになる方もいます。
また、対話を重ねる中で、「自分のことに気づけるようになりました」と話してくださった方もいました。
身体を動かすことが、自分自身を理解するきっかけになる。
それは、dianestで大切にしたい変化の一つです。
それはとても大きな変化です。
頑張りたい気持ちを、否定したくない

――「もっと頑張らなければ」と自分を追い込んでいる方には、どのように声をかけますか?
私は、「頑張らなくていいよ」と簡単には言いたくありません。
頑張りたいと思っている人にとって、「頑張らなくていい」という言葉が、かえってストレスになることもあるからです。
頑張りたいという気持ちは、その方にとって大切なものです。まずは、その気持ちを尊重したいと思っています。
ただ、「今、自分は頑張らなければと思っているんだな」と、自分自身で気づいてもらいたい。
頑張ることを止めるのではなく、頑張るかどうかを自分で選べるようになる。
そのための対話をしたいと思っています。
全力疾走は、一生続けられない
――dianestでは「頑張るより、整える」という考え方を大切にしています。山田さんは、どのように捉えていますか?
頑張ることは、一時的なものだと思っています。
頑張りすぎて仕事を休んだ頃は、100メートル走をずっと全力で走り続けているような感覚でした。
でも、全力疾走を続けられる人はいません。一生続けられるのは、歩くこと、座ること、呼吸することのように、日常の中で無理なく行えるものです。
身体の悩みだけでなく、その人が生きてきた歴史を聴く
――対話の時間には、どのようなことを聞いていますか?
身体の悩みだけでなく、その方の歴史を聞いています。
子どもの頃はどんな子だったのか。
どんなスポーツをしていたのか。
なぜそれを始めたのか。
どのような仕事や経験をしてきたのか。
その人が今のその人になるまでの道のりを、少しずつたどっていくような感覚です。
もちろん、毎回深い話ばかりをするわけではありません。
最近何を食べたのか、どこへ行ったのかといった、何気ない日常の話もたくさんします。
一見すると雑談に思えることでも、その方の生活習慣や価値観が自然と見えてくることがあります。
そうした言葉を手がかりに、トレーニングやピラティスの内容も変えています。
たとえば、仕事や悩みで視野が狭くなっているように感じる方には、身体を大きく使い、周囲へ意識を広げられるような運動を取り入れることがあります。
身体を動かすことで発散できる方には、しっかり動ける内容にします。
その方の背景と、その日の状態を見ながら、「今日はどのような状態でお帰りいただくのがよいだろう」と考えて組み立てています。
「波がありますからね」と、よく伝えます
――過去の経験があるからこそ、お客さまに伝えられる言葉はありますか?
一番よく言うのは、「波がありますからね」という言葉です。
良いときもあれば、悪いときもある。
物事は一直線に良くなるわけでも、一直線に悪くなるわけでもありません。
上がったり下がったりしながら、少しずつ変化していきます。
それは、ダイエットでも、仕事でも、人生でも同じです。
今は波のどのあたりにいるのか。一緒に確認しながら進んでいけばいい。
私自身、何度も調子を崩し、そのたびに立ち止まり、また進んできました。
だから、今うまくいっていないことだけを見て、「もう駄目だ」とは思いません。
そのように捉えられるだけでも、少し呼吸がしやすくなることがあると思います。
これからdianestを訪れる方へ

過去の自分に戻るのではなく、”今の自分”のベストを探す
――結婚、出産、子育て、介護、更年期など、女性にはさまざまなライフステージの変化があります。どのように寄り添いたいですか?
ライフステージが変わると、多くの方が「以前の自分に戻りたい」と思います。その気持ちはとてもよくわかります。
でも私は、「前とまったく同じ状態に戻る」ことは簡単ではないと思っています。
以前の自分に戻ろうとするよりも、変化した今の自分を好きになる努力をするほうが、少し早く前に進めることがあります。
だから、過去の状態へ無理に戻すのではなく、今の状態に合ったベストを一緒に見つけたい。
良いときも、悪いときも、何もないときも
――山田さんにとって、dianestはどのような場所ですか?
運動というツールを使って、お客さまの人生に触れられる場所です。
身体を変えることだけが目的ではありません。
良いことがあったときも、落ち込んでいるときも、特に何もない穏やかなときも、その方のそばにいられる存在でありたいと思っています。
「周りから痩せたと言われました」
「恋人ができました」
そんなうれしい話を聞けることは、もちろん幸せです。
一方で、「今日は落ち込んでいるけれど、ここに来たら元気になれると思って来ました」と言っていただく日もあります。
何も話すことがなく、「最近は平和です」と笑う日があってもいい。
どのような瞬間にも、自然と戻ってこられる場所でありたいです。
気合いを入れなくても、戻ってこられる居場所に
――セッションを終えたお客さまには、どのような気持ちで帰ってほしいですか?
「また頑張って来よう」と思ってほしいわけではありません。
dianestに来ることを、もっと当たり前のことにしてほしいと思っています。
身体を整え、自分を見るための場所。
今週はこれをやってみよう。次に来たときに、また自分の状態を確認しよう。
そのように、自分の原点へ戻る場所として使っていただきたいです。
家とまったく同じではありませんが、自分の居場所だと感じてもらえたらうれしいですね。
香りをきっかけに、日常から自分の時間へ
――dianestの空間で、お客さまに最初に感じてほしいことは何ですか?
最初に感じるのは、香りかもしれません。
建物に入り、dianestの空気に触れた瞬間に、少し気持ちが切り替わる。
「ここは身体を整える場所だ」と、脳のスイッチが切り替わるようなきっかけになればと思っています。
お客さまからは、清潔感がある、きれい、おしゃれといった言葉をいただくことがあります。
トレーニングやピラティスをしている間は、自分の身体の動きに集中されている方が多いです。
空間だけでなく、そこにいるトレーナーも含めて、安心して自分へ意識を向けられる状態をつくることが大切だと思っています。
これまでの人生は、それでよかった

――「自分の人生は、これでよかったのだろうか」と感じている方に、何を伝えたいですか?
「それでよかったんですよ」と伝えたいです。
今、変えたいことがあるなら、私に手伝えることがあれば一緒に取り組みたい。
でも、これまで歩いてきた人生まで、間違いだったことにしなくていいと思います。
私自身、もっと早く気づけたかもしれない、もっと効率よく進めたかもしれないと思うことはあります。
それでも、同じ人生をもう一度選んでも、きっと後悔はしません。
それぞれの経験が今の自分をつくり、今のお客さまとの向き合い方につながっているからです。
昨日のあなたと今日のあなたは違う。だから、その日のあなたにとってのベストを一緒に探したいです。
これからdianestを訪れる方へ
あなたがどのような状態でも、どのような瞬間でも、寄り添う気持ちは誰にも負けないと思っています。
dianestに目を留めてくださったということは、心や身体のどこかに、少し変えたいことや、誰かに聞いてほしいことがあるのかもしれません。
大きな悩みでなくても構いません。
うまく言葉にできなくても大丈夫です。
何を話せばいいかわからないままでも、来ていただいて大丈夫です。
小さなことから、話してみてください。
dianestが、気合いを入れなくても戻ってこられる、あなた自身のための居場所になれたらうれしいです。
